【社会人必見】社会人・法学未経験から法曹になるには

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1. 法曹になる為のプロセス

数ある文系資格の中で最難関と言われる「法曹資格」。中でも「法曹三者」と呼ばれる「裁判官・検察官・弁護士」になるためには、司法試験を受験し、合格する必要があります。

司法試験合格後は、「司法修習生」として約1年間の司法修習を受講します。そしてその司法修習期間が修了した後、再度「司法修習生考試」と呼ばれる国家試験を受験し、その試験にパスすることで晴れて法曹資格を得ることができます。

 

2. 司法試験の受験資格

法曹資格を得る為の登竜門である「司法試験」ですが、誰でも簡単に受験できるわけではありません。司法試験を受験するためには、下記の何かの要件を満たしている必要があります。

  1. 法科大学院課程(いわゆるロースクールってやつですね)を修了していること
  2. 司法試験予備試験(司法予備試験)に合格していること

1番に関しては、特段違和感はないでしょう。法科大学院を卒業すると自動的に司法試験の受験資格が付与されます(但し、受験できる回数は法科大学院修了後の5年度内で3回まで、と規定されています。)。

2番に関しては、聞き馴染みのない方も多いかもしれません。司法予備試験は、言わば「司法試験の受験資格を得る為の試験」であり、これに合格すると「法科大学院課程修了程度の学力を有する」と見做され、司法試験の受験資格を得ることができます。

経済学部出身で、法科大学院も修了していないアラサー商社マンは、この2番目の「司法予備試験」ルートで、司法試験の受験資格を獲得するべく、勉強を続けております!

 

3. 社会人・法学未経験から法曹を目指すには?

これまで法曹になる為の具体的なプロセスを見てきました。結論、社会人・法学未経験から法曹を目指すことは大いに可能です(但し、相応の覚悟と努力は必要)。上で述べた「1、2何かの要件」を満たせば良いのですから。

現在は「夜間ロースクール」なるものも存在し、社会人で働きながらでも法科大学院に通うことができます。

また司法予備試験は、年齢や学歴による受験資格制限が一切なく、原則誰でも受験することができます。

では、社会人で働きながら法科大学院に通うか、それとも独学若しくは予備校に通いながら司法予備試験突破を目指すか・・・・。ここの判断は、その方の置かれている経済的条件や労働環境等によって様々でしょう。

アラサー商社マンの場合は、司法予備試験ルートでの司法試験受験、を目指しています。

 

4. 司法予備試験の内容

司法試験受験のための、言わば前段試験である司法予備試験ですが、その内容・難易度は全く侮れません。本記事投稿時点で、司法予備試験は下記の内容で構成されています。

  • 短答式による筆記試験(毎年5月実施)
    1. 憲法
    2. 民法
    3. 刑法
    4. 民事訴訟法
    5. 刑事訴訟法
    6. 商法
    7. 行政法
    8. 一般教養(人文科学・社会科学・自然科学・英語)
  • 論文式による筆記試験(毎年7月実施)
    1. 憲法
    2. 民法
    3. 刑法
    4. 民事訴訟法
    5. 刑事訴訟法
    6. 商法
    7. 行政法
    8. 一般教養科目(人文科学・社会科学・自然科学)
    9. 法律実務基礎科目(民事実務・刑事実務・法曹倫理)
  • 口述試験(毎年10月実施)
    1. 法律実務基礎科目(論文式と同様)

・・・・ボリューミーでしょう(笑)そうなんです、大変ボリューミーな試験内容となっています。ですが「俺・私には法科大学院を卒業した学生と同等の知識がある!」と証明するためには、この位の内容が無いとやっぱりダメなんでしょうね。。。上記3段階の試験を一年かけて受験することになります。

 

5. まとめ

さすが最難関資格というだけあって、一筋縄ではいかない印象ですね・・・。でも、法曹三者は、法律によって人一人の人生を左右し得る重大な権力を持つことを考えると、この位の試練は当然なのかもしれません。

でもこれまで見てきたように、努力や覚悟次第で誰にでも門戸は開かれているのが、現行の「司法試験制度」です。社会人だろうが、学生だろうが、定年後のおじいちゃんだろうが、誰にでもチャンスはあります。

かく言うアラサー商社マンも、弁護士を目指し始めたのはここ数ヶ月の間で、それまでは司法予備試験の存在すら知りませんでした。でも誰にでも平等にチャンスが与えられている以上、「努力した者勝ち」だと思って日々頑張っていきます!

 

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